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第20回:『波伝谷に生きる人びと』九州上映報告(佐賀市・佐世保市)

『波伝谷に生きる人びと』が野を越え山越え海を越え、大空を飛びはるばる九州へと行って参りました!

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今回上映されたのは、佐賀県佐賀市、長崎県佐世保市の2箇所。
佐賀では約70人の観客が、佐世保では約80人の観客が会場をびっしりと埋め尽くし、
どちらも終始温かな笑い声に包まれながら、和やかな空気の中、上映を終えることができました。

「遠過ぎて理解できないんじゃないか」という心配をよそに、僕にとってもスタッフにとっても
予想以上に大反響だった今回の2つの上映会。確かに、自主上映会ならではの、主催者側の思いや
監督の親近感が、観るものに+αの効果をもたらした部分もあったかもしれませんが、
それを差し引いたとしても、多くの方がそこに描かれている何気ない日常、地域のあり方について、
「震災映画」という枠組みを超えて、自分の日々の生活や故郷の姿と照らし合わせながら、
いろいろなことを感じ取ってくださったようでした。
上映後のトークも、みなさん僕の話に真剣に耳を傾けてくださっているのがピリピリと肌に
伝わってきました。なのであまりの充実ぶりに、あとになってビデオカメラで撮影しておけば
よかったと後悔…。実は僕、普段撮影欲が全く無いのです。

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↑↑佐賀市上映会(主催:宮城県人会さが)のチラシ


また、今回は高校生を含め、比較的若い観客の姿が多かったです。
佐賀では何人かの女子高生が観に来てくれていたのですが、終わってから「意味分かった?」と聞くと、
「大丈夫でした」とのこと。その目の輝きや雰囲気を察するに、どうもお世辞ではない様子。
あとで感想を読んだのですが、これまたしっかりした感想を書いてくれてたので驚きでした。
一文だけ紹介すると、「私が想像していたものと違って、とてもすがすがしい映画でした。」とのこと。
ポストカードも買ってくれたので、1セットおまけしておきました。夜も遅かったので、
変な輩に絡まれぬよう家まで送ってあげれば良かったなあとかちょっと思ったり…。

一方、佐世保での上映会に来てくれたとある放送部の生徒たちからは、「ちょっと難しかったです。」
との声も聞きましたが、映画を作るということについて、みんなの前で少しお話しする
機会をいただきました。中にはドキュメンタリーを作ってるらしく、個人的に製作の悩みを
相談してくる熱い生徒も。こんな若造の分際で大変恐縮ではありますが、本当に、若い作り手と話す
貴重な経験となりました。(ちなみにこちらはちゃんと引率の先生がいたので帰りの心配は無し…。)
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↑↑佐世保市上映会(主催:肥前地域文化研究所)のチラシ


そんなこんなで、若い人には「地味な映画」と観られないだろうかと心配していた映画のテイストも、
あとでスタッフの方達に聞いてみたら、柔らかく、「これあるある」的な要素が多くて
非常に親近感をもって観ることができたとのこと。若い作り手ならではの笑いのツボが的確らしく、
みなさん後ろで笑っている姿が印象的でした。笑ってくれるということは、映画を集中して
観てくれてるということでもあるので、作り手としてはその場にいて非常に安心するのです。
中でも成人式のシーンは鉄板で、今回も一番の爆笑シーンでした。

そしてさらに嬉しいことに、上映後の観客の多くから、この作品を「上映したい!」、
「上映してほしい!」あるいは「また観たい!」といった声をたくさんいただくことができました。
実際にどうなるかは分かりませんが、もしかしたらこれは九州でブームが起こるかもしれません。
自分で言うのもなんですが、この映画の宝石箱を散りばめたような構成や、脇役に至るまで
徹底して個性的な登場人物たちの設定を、漫画『ONE PIECE』に例えてくれる人もいます。
観る度に新たな発見があり、おもしろさを増す、そんな重厚な作品に仕上がっております。
そして何故かスクリーンで、たくさんの人と一緒に観るほうが楽しいのです。
とりあえずは今回見逃した方、また観たいという方は、7月の福岡アジア映画祭にご期待ください。

今年の1月に最終的な134分バージョンとして完成させ、南三陸町で上映会を開いて以来、
何かと作品に引っ張られている感がある今日この頃ですが、中でもその発端である今回の九州上映は
僕にとって特別なものでした。これまでも、上映会の度に、映画がラストに近づくにつれ、
製作中のいろいろなことが思い出されて、次第に胸の鼓動が大きくなっていくのですが、
今回は九州に来てからのいろいろな思い出がそれをさらに増幅させ、佐世保上映会では
思わず感極まって泣いてしまうという…。それもやはり、不思議な縁でつながった
宮城県人会さがの富田万里さんとの出会いがあってこそだったと思います。富田さん、
佐賀・佐世保のスタッフのみなさん、そして観客のみなさん、本当にありがとうございました!!


以下、佐賀・佐世保それぞれの写真です。


【佐賀の思い出写真】

写真① 佐賀の会場の観客の様子。
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佐賀の街中では一館だけとなってしまった映画館シアター・シエマにて。


写真② 宮城県人会さがの富田万里さんと。
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3月中頃に連絡をいただいて以来、ずっと応援し続けてくれた富田さん。
今後も交流は続きます。おそらく末永く。...


写真③ 佐賀2日目の夜の懇親会
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この日は日中スタッフ家族連れで「呼子(よぶこ)」という遠く離れた港町までドライブし、
新鮮なイカを食べてきました。休む間もなく夜は飲み会。でも飲み会こそが一番の楽しみです。


写真④ 高級佐賀牛
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正直この一つ前に出てきた豚肉が美味しくて、味の違いが分かりませんでした。貧乏人はもったいない。
なお、この日は僕も宮城県人会さがのユニフォーム「まんずまんずTシャツ」を着用。」
なかなか着心地がいいです。


写真⑤ 富田さんの旦那様と。
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帰りに佐賀駅ではじめてお会いした富田さんの旦那様。佐賀大学の教授でいらっしゃいます。
作品のサンプルを送って夫婦で観賞した後、「この作品ならきっと大丈夫」と
太鼓判を押してくださったらしいです。いかにも素敵なお父さんオーラ全開。


【佐世保の思い出写真】

写真① 佐世保全景
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佐賀での2日間を感慨深く終え、「完全に帰り道だろこれ」というテンションで
電車に乗り到着した佐世保。そこでスタッフ二人の方に迎えに来ていただき、
午前中は佐世保をプチ観光。ここに来たら流石にテンション上がりました。


写真② 七夕に願いごと
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実は直線距離が日本で一番長いらしい佐世保のアーケードには早くも七夕飾りが。
短冊に書いた願いごとは「『波伝谷に生きる人びと』が佐世保全域に広がりますように」。
これが叶ったような気がして、上映後スタッフの方とガッシリ握手しました。


写真③ 佐世保の会場の観客の様子。
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会場の佐世保市民会館集会室。なかなかいい部屋でした。


写真④ 佐賀県立有田工業高等学校の生徒さんたちと。
304.jpg
偉そうにいろいろな話をさせていただきました。10年後に是非もう一度観てほしいですね。
そのときはどんなことを感じるかな?
ちなみにこちらの高校では、以前榛葉健監督の『うたごころ』も上映したそうです。


写真⑤ 佐世保の愉快な仲間たちと。
305.jpg
佐世保のスタッフの方々は一体どんな感じだろう?と直前まで不安だったのですが、
最高に楽しい時間を過ごさせていただきました!みんな、また会いに行きます!
ちなみに合言葉は「波伝谷YEAH(イエーイ)!!!」。波伝谷がこんなに好かれるとは思わなかった。


最後になりますが、以下に佐賀・佐世保それぞれの観客の感想を掲載させていただきます。
あまりにも量が膨大かつ濃厚なため、本当に申し訳ないのですが5つずつ抜粋させていただきました。
いずれ機会があればまたすべての感想を掲載できればと思います。
みなさん、本当にありがとうございました。


【佐賀の上映会の感想】

・私が想像していたものとはけっこう違っていました。とてもすがすがしい映画でした。
波伝谷の人びとのくらしを深く知ることができてとてもよい映画だったと思います。
ありがとうございました。(10代女性)
・震災系、復興!!という感じかと思っていた。しかし、その前の当たり前の日常を感じることができた。
長時間だけど、多くの人に観てほしいと思った。(20代)
・今後かまえずに震災のこと、自分のこと、人間のことを考えられるような気になりました。(30代男性)
・力強くたくましく生活している波伝谷のみなさんが輝いて見えました。現実と真正面から向き合って、
厳しい中にも周囲の人を気遣っている様子が、我が身とあまりにもかけ離れていて
カルチャーショックを受けました。(40代女性)
・溶け込まれた心が、震災後の監督の痛みがすごかったと思います。
今後のご活躍をお祈りします。(70代女性)


【佐世保の上映会の感想】

・波伝谷の人びとの普段の生活がとても身近に感じられました。震災前からの映像が
ずっと映り、最後に震災後の映像が映り、込み上げてくるものがありました。(10代男性)
・日常の気がつかない大切なつながり、絆を残していくことを見つめることができました。
「良い」「悪い」という単純なものでは推し量れない、とても身近な文化・生活を感じました。
「生きる」ということがどれだけ感謝すべきことなのか、波伝谷の方々を見て
いろいろなことを感じることができました。(30代男性)
・日常の大切さを思い知りました。地域の人との関わりの大切さを知りました。
長年受け継がれた地域の団結力もいろいろな面で考えさせられました。
それから、田舎で現役で猟師を続けている父に・・・。父の声が聞きたくなりました。(40代女性)
・今、言葉にならないさまざまな思いでいっぱいです。震災がなかったとしても貴重さは変わらず、
多くの人に観てもらいたい映画でした。(50代男性)
・眠るどころか、感動です。最後まで感動のみ。もっと多くの方々に見せてください。(80代)

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keyakikabuto

Author:keyakikabuto
■はじめまして、1985年宮城県白石市出身の映画作家の我妻和樹(あがつまかずき)と申します。
■主な長編作品に、南三陸の震災までの3年間の日常を描いたドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと』(PFFアワード2014日本映画ペンクラブ賞)、その姉妹編に当たる『光を求めて』、震災後の続編に当たる『願いと揺らぎ』(YIDFFインターナショナル・コンペティション2017入選)などがあります。
■現在新作『願いと揺らぎ』の劇場公開を鋭意準備中です。

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