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第19回:『波伝谷に生きる人びと』上映会inケアハウスやまぶき

事前の告知はしていませんでしたが、去る6月11日水曜日に、
白石市の社会福祉法人伯和会が運営する「ケアハウスやまぶき」にて、
『波伝谷に生きる人びと』の映画鑑賞会が開かれました。
きっかけは3月に行われた白石市での上映会。そこに観に来て下さった
職員の方とのやり取りを重ね、今回の上映が決まりました。

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実は僕、大学3年のときに、こちらの施設と併設する「特別養護老人ホームえんじゅ」で
5日間介護体験実習をしたことがあるのですが、その縁もあって、今回の上映会は
とても楽しみにしていました。一方で、一般向けの告知もしていなかったため、
どのくらいの方が観てくれるか不安でもあったのですが、当日は入居者と関係者を含め
55名ほどの方々が参加。次々と席が埋まる様子を見てほっとしました。

ちなみに会場の食堂は全面ガラス張り。前日に「ヨシズを立てれば十分暗くなるだろう」と
予想していたのですが、当日雨だったにも関わらず、その想定は完全に覆され、急遽ガラス窓に
新聞紙を貼り、スクリーンを物置の中に映すことに・・・。直前までドタバタの状況が続きました。
しかし職員の方々も「せっかくやるのなら徹底的に」ということで、入居者の方々の力も借りながら、
なんとかそれなりの環境で映画を上映することができました。やはり上映会の準備というのは
侮ってはいけませんね・・・。良い教訓になりました。

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そんなこんなで映像はあまり鮮明とはいえず、字幕の字もちょっと潰れて
見づらかったかと思いますが(しかもスクリーンの位置が低いため人の頭で隠れてしまう・・・)、
入居者の方々の集中力には本当に驚かされました。みなさん高齢のため、最後まで残る人は
あまりいないだろうと予想していたのですが、なんと8割くらいの方々が最後まで
真面目に観賞してくれて、僕の最後のあいさつのときにも頷きながら話を聞いてくれました。
2時間14分という長尺に耐え、ぶっ通しで映画を鑑賞するというのもなかなか大変なことだと
思いますが、やはり世代的にも、養蚕や契約講や「ユイッコ」など、自身の実体験に即して
いろいろ共感できるところがあったのだと思います。ましてや白石は山沿いですから、
漁村のくらしにもいくらか興味を抱きながら観てくださったのではないでしょうか。

また、職員の方のご配慮により、午前中には併設している
「デイサービスセンター茶園」でのテレビ上映も行われました。
いろいろ下準備が悪く、職員の方々には大変なご面倒をおかけしてしまいましたが、
おかげさまで福祉施設での上映というなかなかできない貴重な経験をさせていただきました。
機会があれば、是非またこうした形での上映会が開ければと思っております。
伯和会の職員のみなさん、本当にありがとうございました。

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第18回:『波伝谷に生きる人びと』フェイスブック開設と予告編の公開について

桜が見頃の時期も過ぎ去り、いよいよ春真っ盛りです。
『波伝谷に生きる人びと』は3月以来上映はしていませんが、
6月以降は予定も入っており、忙しくなりそうです。
近々情報公開できるかと思いますので、楽しみにお待ち下さい。

さて、3月より『波伝谷に生きる人びと』のフェイスブックを開設しました。
今後細かい情報はこちらのフェイスブックで更新していきます。
(内容の濃いものは引き続きブログでも更新していきます。)
よければ以下をクリックしてページのほうを覗いてみて下さい。

『波伝谷に生きる人びと』フェイスブック


また、映画の予告編も公開し始めました。
予告編を作ったおかげで、映画の雰囲気を感じてもらうことができ、
これを観て問い合わせを下さる方もけっこういらっしゃいます。
上映につなげるため、是非拡散していただけますと幸いです。




なお、今後作品を広めていくに当たり、タイトルに付けていた
「―第1部―」は外すことにしました。もちろん、気持ちの面では「―第1部―」
なのですが、実は現時点で「―第2部―」を意識した撮影は進めていないのです。
(今後震災後に撮影した映像で続編の編集を進めますが、
それが「―第2部―」になるか、外伝のようなものになるかまだ分かりません。)
にも関わらず、半分意地であらかじめ「―第1部―」を付けていたのですが、
それだと1本の独立した作品として見られないこともあるので・・・。

しかし波伝谷の映画をライフワークとして続けていこうという
気持ちに変わりはありません。今は自分の気持ちを整理したり、
力を付ける時期だと思って撮影は進めていませんが、
いつの日か必ず新たな撮影に着手するときは来るかと思います。
それが3年後になるか、5年後になるか、10年後になるか・・・。
それまではあせらずに、今できることを頑張ろうと。
(とりあえず、今の作品の公開と、震災後の映画の編集ですね。)
そのときまで、「―第1部―」は一旦外すことにしておきます。
でも、気が変わってやはり「―第1部―」でないとダメなんだ!となれば
そのときはそのときで・・・(笑)またアナウンスさせていただきます。


余談ですが、4月20日に波伝谷部落では震災後3回目(僕にとっては10回目)
のお獅子さまを迎えました。といっても、現在は波伝谷だけでなく、
もっと広範囲を回ることになっていますが・・・。
3回目ということもあってか、何となく雰囲気も
昔に似たようなものを感じることもありました。
うまく分析はできないんですけど、単に雰囲気に慣れてきただけなのか。
獅子舞を踊る若い人や笛の子どもたちの参加も多く、
仮設に飲み歩く人の姿が少し増えてきたのも印象的でした。

しかしこれからは高台移転や、仮設住宅を出て災害公営住宅に入ったりと、
部落に残る、残らないがはっきりしてくる時期。
それに伴い、従来のコミュニティーのあり方がさらに変わってくると思います。
複雑な変化の中、地域の方々がどのようなことに葛藤しているのかを、
本来ちゃんと傍で見ていないといけないと思うのですが、
波伝谷に関わり続けて10年、僕自身も変化の中にいます。
何度も言うように、まずは今やるべきことをちゃんとやること。
それが次に作品を作る力に、きっとなっていくと思うので・・・。

ブログ第18回写真リサイズ
現在の波伝谷部落の遠景


2014年4月24日(木) 我妻和樹

第17回:『波伝谷に生きる人びと―第1部―』3月の上映日程

2008年3月から2011年3月11日にかけて、震災前の南三陸の人の営みを描いた
ドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと-第1部-』(2013年/134分)。
3月は2件の上映会が決まっているので、お知らせいたします。

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●3月2日(日)村山民俗学会主催による無料上映会

まずは山形を拠点に活動されている村山民俗学会さんの主催により、
3月2日(日)の14:00~、山形駅西口にある霞城セントラルビル23階の
山形市市民活動支援センター会議室にて上映会が行われます。
これは村山民俗学会さんが定期的に行っている談話会の一環での企画となりますが、
今回は一般人(非会員)の参加も可ということですので、
是非山形周辺にお住まいの方は観に来ていただければと思います。

<霞城セントラルビル23階・山形市市民活動支援センター>
http://www.kajocentral.com/floormap/public/pu_sienctr.htm


●3月6日(木)みやぎ・しろいしフィルムコミッション主催による無料上映会

お次は僕の地元白石市のフィルムコミッション主催による上映会です。
「白石出身でがんばっている人を応援したい」という温かい声をいただき、
フィルムコミッションが不定期で行っている上映会「しろいし座」
の特別上映会として今回の企画が実現しました。
上映会は、3月6日(木)の18:00~、白石市情報センターアテネにて行われます。
そんなに大きい規模の上映会ではありませんが、
地元ということで知り合いもそこそこ来るかと思いますので、
嬉しいやら恥ずかしいやらのドキドキワクワクヒヤヒヤものです。
平日ということで遠方の方は難しいかもしれませんが、是非観に来て下さい。

<白石市情報センターアテネ>
http://www.city.shiroishi.miyagi.jp/section/athens/index.html

<「しろいし座」特別上映会のチラシ>

白石上映会03


以上が3月の上映日程です。
もし予定が追加されたらまたこのページに情報を付け足していきますので、
たまにチェックしていただければと思います。

また自主上映会は随時募集しておりますので、
ご希望の方は是非下記のアドレスまで問い合わせ下さい。
作品を全国に届けるため、みなさまのご協力をお願いいたします。
peacetree_products@yahoo.co.jp

2014年2月17日更新 我妻

第16回:南三陸町での上映会を終えて

もう1月25日と今月も終わってしまいますが、みなさま、あけましておめでとうございます。
今年もピーストゥリー・プロダクツをよろしくお願い申し上げます。


さて、報告が遅れましたが、1月13日(月・祝)に、宮城県南三陸町の
南三陸ポータルセンターにて、震災前の南三陸を舞台にしたドキュメンタリー映画
『波伝谷に生きる人びと-第1部-』(2013年/134分)の上映会を開きました。
(上映会のチラシと詳細は、ブログの第14回をご参照下さい。)

あいさつです
1回目上映時の監督あいさつ


上映は10:00~、13:30~、17:00~の計3回。計115人の地元ゆかりの方々が集まりました。
134分と長い映画ですが、震災前の地元の姿を再確認する機会ということもあってか、
ほとんどの人が席を立つことなく、最後まで真面目に映画を観てくれました。
いろいろと書きたいことはありますが、まずは先にアンケートの集計結果と感想を報告したいと思います。
(なお、感想については抜粋しようとも思いましたが、せっかくのみなさんからの熱いメッセージを
今後お知らせする機会もないと思うので、ほぼ全て掲載することにしました。)



**********



<アンケート結果>


アンケート回収率:115人中100人


■映画をご覧になっての率直な感想を教えて下さい。

①とても良かった:65人  ②まあまあ良かった:19人
③いまいちだった:3人  ④がっかりした:0人  未回答:13人


■映画が取り扱っている内容について受けた印象を教えて下さい。

①分かりやすかった:49人  ②大体理解できた:33人
③少し難しかった:5人  ④難解過ぎて分からない:0人  未回答13人


■ご意見・ご感想・メッセージ等ありましたら自由にお書き下さい。

(20代)
・震災前の波伝谷に生きる人びとの姿をひしひしと感じ、この波伝谷の人びとのくらしが、
 今後の南三陸町の新しいまちづくりのヒントになるのではないかと思いました。(20代男性)
・震災前の状況をとても細かく、丁寧に撮っていて、すごく考えさせられました。
 震災後のストーリーも気になります。(20代男性)
・震災前の波伝谷を私は知らないので、この映画で、この集落のことを見知れたことは
 大変勉強になりました。波伝谷の皆さんの本当の日常がこのように映像として残っていることは、
 今後もっと大きな財産となっていくのではないかなと思います。(20代女性)
・波伝谷のあるがままの日常というものが、画面からしっかり伝わってきました。
 私自身は石巻の出身ですが、映像に出てきた人びとの生き方には非常に
 共感できる部分がありました。ただ、この波伝谷、広く言えば南三陸に生きる人びとの
 営みが持つ雰囲気が、この地域を知らない人にも伝わるか、難しいような気もします。
 その点が今後の課題となるのではないでしょうか。(20代男性)
・内容は良かったですが、さすがに長いと感じました。また、台詞の字幕が方言なのも
 おもしろかったです。意味が分からないところもありましたが。(20代男性)
・3.11以前を垣間見ることができた。人の営み、生き続けること、その日常、
 当たり前に改めて気付かされた。東京で広めたいと思います。(20代男性)

(30代)
・波伝谷ってすごい地域力がありますね!同じ町内なのに知らないことばかり。
 我妻さんにいろいろ教えていただきました。そして映像として南三陸町を
 残して下さっていたことに感謝します。(30代女性)
・非常に貴重な映像で、震災前の波伝谷の魅力ある人や景色、文化・歴史など全てが凝縮されており、
 とても見応えのある時間となりました。今後も是非継続して下さい。(30代男性)
・懐かしい映像がたくさん映っていて、観ていてすごく嬉しく思った。
 母親の実家だったので、よく遊びに行っていたのを思い出しました。(30代女性)
・同じ町内にもこのようなくらしがあることを初めて知った。
 震災があるなしに関わらずに存在する営みを感じることができた。(30代男性)
・月日が経っても、何度観ても、鳥肌が立つのを感じます。我妻さんの波伝谷に対する想いを、
 映像・言葉から毎回強く感じ、ありがたく思います。(30代女性)
・心に残る映画でした。気持ちの整理をするのに時間がかかる。(30代男性)
・この映画はタカラモノです!!(30代男性)
・時間が少し長い。もっとコンパクトにしないといろいろな人に観てもらえないと思う。
 内容的にもっと短くできると思う。少しダレた。ただラストの数分間は息を飲んだ。
 第2部が楽しみです。(30代男性)
・自分は仕事で南三陸町戸倉地区に関わっているが、知らない人には難しいと思う。(30代男性)
・波伝谷の人たちが「かっこつけてない」というのが良かったです。「良いことを言おう」とか、
 「弱いところは見せないでおこう」みたいなものが一切なく、「そこにある波伝谷」を
 そのまま見ることができたのは本当に良かったです。明暗ともに装飾がなく、それによって
 「部落の未来(明も暗も)」を伝える映画になっていたと思います。それもこれも、監督がかけた
 膨大な時間と努力、そして「地域に生きる人たち」との関係をしっかり築いてきたからこそ、
 得られた結果なのではないでしょうか。また、長い時間の流れ(歴史)の中で、このような部落、
 そこでの生き方は、波伝谷に限らず各地方で消えつつあります。そういう点で、
 ずっとピークで、ずっとクライマックスの134分だったと思います。(30代男性)
・山形国際ドキュメンタリー映画祭で拝見したバージョンより、波伝谷のくらしの「輪郭」と「変容」が
 より鮮明になりました。海と陸の接点としての南三陸のくらしの形を残していただいたことが、
 何よりの作品の意義だと思います。復興とは?被災地とは?それを考えるベースはあくまで
 震災前から続いてきた営みでなくてはなりません。是非この作品を全国に届けて下さい。(30代男性)

(40代)
・本当にありがとうございます。優しさが伝わりました。(40代女性)
・他人づてに聞いていた「契約講」「生業」などについて、生き生きとした、生の営みを
 感じることができました。ありがとうございました。(40代男性)
・波伝谷の人たちがそのまま映っていてすごく懐かしかったです。17年仕事で波伝谷に通っていて、
 ほとんどが知っている人たちだったから、そのまんまだと感じました。波伝谷の伝統は
 「大変だなあ」と思っていたけど、「続いていくといいなあ」と今は思います。(40代女性)

(50代)
・妻の実家が波伝谷なので、懐かしい風景・人が観れて嬉しかった。(50代男性)
・長年戸倉に勤務しています。今日まで知らなかった戸倉の人間関係を改めて知りました。
 子ども達の成長も見れて嬉しかったです。(50代女性)
・今は見れない波伝谷、良き故郷を見せてもらいました。ありがとうございました。
 私たちもがんばります。(50代女性)
・この時代に生きた人、震災で失くしたものや想い出が蘇った。(50代男性)
・長い映画でしたが、日本の原風景が感じられ、私には理解できない言葉で笑い声が聞こえたり、
 とても興味深く観させてもらいました。どこにでもある日常が災害に遭って壊されたこと。
 今後も復興を見守っていきたいと思います。(50代女性)
・一つの共同体の形が廃れていき、新しい形へ変わろうとしているというのはとても印象的でした。
 その狭間で新しいまちづくりをどう作っていくのか、とても興味深い。(50代女性)
・波伝谷の契約講と新興の家の違いや、その地域の生活がよく分かりました。
 波伝谷の人びとの生き方、コミュニケーションが素晴らしかった。
・カットしきれないのは分かりますが、もう少し短くてもよいのかなあと思いました。
 映像がプッツリと切れてしまうところも気になりました。
 字幕が多いと聞いていたのですが、聞き取れるところは必要ないのでは・・・と思いました。
 ただ、震災前のきれいな波伝谷を観れたのは、波伝谷に生まれ、育った私としてはとても懐かしく
 嬉しかったです。これからもがんばって撮り続けて下さいね!
・2時間14分は長い。半分の時間で構成して下さい。人間関係がよく出ていました。(50代男性)
・東京から被災地支援で来ております。現地の感覚が分かる人には伝わりやすいのかと思われますが、
 文化も言葉も違う関東の人には、このままだと訴える力がまだ足りないのかなと思います。
 決して完成度が低いということではなく。(50代男性)
・台詞の字幕の斜字が読みづらかったです。
・部落の絆を改めて映画で見せられた。少し長過ぎた!!(50代女性)
・失われゆく大切なものを拝見し、考えさせられました。第2部も期待しております。(50代男性)
・今後再生を続けて歩んでいく波伝谷の人びとと是非またスクリーンで
 出会えればと願います。(50代女性)

(60代)
・とても良かったです。波伝谷の人びとの生きる力を見せられ、そして震災があり、
 とても複雑な心境でもあり、また感動させられました。DVDが出たら購入したいです。(60代男性)
・地域が抱える問題は、どの地区でもあることなので、とても勉強になった。
 波伝谷の人たちのパワーを感じたし、40代の人たちのがんばりが伝わってきた。
 本音でのコミュニケーション、語り合い最高でした。(60代男性)
・貴重な映像となった奇跡に感動しました。ドキュメンタリーは、人びとの生き方の根源を
 考えさせてくれると思いました。波伝谷の人びとはこの映像から生きる勇気をもらったと思います。
 東京から南三陸町入谷地区に越して7年目になりますが、具体的に南三陸に生きる人の
 営みを知れてよかったです。(60代女性)
・波伝谷の猟師さんの生活がきめ細かく描かれていて大変良かったと思います。(60代男性)
・波伝谷のみなさんの温かいものが伝わってきました。(60代女性)
・今となっては見ることができない貴重な映像となりました。長期に渡りよく撮れています。(60代男性)
・震災前の記録が生のものとして残ったことに大変感動した。一地域の記録が、将来の一歩に
 大きく貢献することだろうと思います。また、コミュニティの濃さが地域形成を大きく
 支えていることを改めて感じました。(60代男性)
・懐かしい人びとや、心に残る風景に出会えて胸がいっぱいになりました。
 素晴らしい映画でした。(60代女性)
・波伝谷に24年も住んだので、このまま続けてほしいです。友も亡くなって涙を流した。(60代女性)
・私も波伝谷で23年間育ってきたのでこの先も続けてほしい。本当に感激しました。(60代女性)
・いろいろな意味で深く共感しながら観ました。大切な記録でもあり、
 今後のための財産とも思いました。(60代女性)
・部落の仲間、契約講など、映画の中でこれからの南三陸町の復興につながる何かを見つけて
 いきたいと思った。(60代男性)
・震災後、忘れていた実家、部落の映像にとても懐かしく涙を流しながら観ました。これから先
 とても大切に保存すべき映画だと思いますので、今後もいろいろ大変でしょうが撮り続けてください。
 波伝谷の人びとは皆良い人で協力を惜しみません。また、目が悪く文字がよく読めなかったので、
 ナレーションが入ってたら良かったと思いました。(60代女性)
・(監督が)部落の人たちと家族・兄弟のように付き合ってきて、
 その楽しさから一変して津波で心が乱れて しまったことだろうと思います。
 観てて胸が熱くなりました。ありがとうございました。(60代女性)

(70代)
・震災前の平凡で幸せだった当事を思い出し、懐かしく嬉しかったです。(70代女性)
・夫の映像を見ると、そばに今でもいるようだと感じます。貴重な映像ありがとうございました。
 これからもよろしくお願いします。(70代女性)
・我妻さんの波伝谷を想う心に感動しました。そして波伝谷の部落の
 まとまりに感心してます。(70代女性)
・波伝谷の人たちの団結・協力の気持ちがよく分かりました。震災後の様子も観たいです。(70代女性)
・(震災前の)波伝谷の日常を追っているが、震災後の部落の人たちの日常・変化などを
 ドキュメンタリーにしてほしかった。監督の声は映画の中では必要ない。(70代女性)
・震災をすっかり忘れ、幸せな時間でした。波伝谷の人たちはオリンピック選手と同じように
 がんばっていることが素晴らしい。いつまでも残してもらいたい。(70代女性)
・最後の監督の言葉(人が生きている限り、人の営みは続いていく)に尽きる。
 感動しました。(70代男性)

(80代)
・知っている人ばかり会えたような気がしました。(84歳)



**********



以上、アンケートの結果でした。

短いものや重複しているものは省略したりもしましたが、改めて感想をまとめてみると、
みなさん本当に真面目に映画を観て下さったんだなというのが伝わってきます。

正直に言ってしまうと、僕は元々地元の方々の感想にあまり期待はしていませんでした。
というのも、これまでの経験から、地元の人(当事者)だからといって決して映画に対して
肯定的とは限らないということは分かりきっていましたし、そもそも一般の人が見慣れている
テレビドキュメンタリーや話題の商業映画とは作り方が根本的に違うので、いくら震災前の映像が
残っているとはいっても、果たして最後まで楽しんで観てもらえるかどうか心配なところもあったのです。
しかし思っていた以上に、地元の若い人たちや町外の人が、僕の美学も含めて、映画の意図を
ちゃんと汲み取ってくれたというのが、今回の上映会の一番大きな収穫でした。

もちろん、中には厳しい意見もありますが(主に「長い」など)、僕自身もうここから新たに
手を加えるつもりはありません。今回上映した134分の作品の中には、僕が2005年の3月に初めて
波伝谷を訪れて以来、南三陸に関わり続けて感じた約10年分の思いがすべて詰まっています。
「ある時代を人はどう生きてきたのか、一つの地域社会の歩みとそこでの人の営みを、波伝谷という
文字が表しているように、被災地のシンボルとして丁寧に描きたい」。それが僕がこの映画で
表現したかったものであり、どれか一つのシーンが欠ければ成り立たないものです。僕自身は
それを小学生にも伝わるように最大限柔らかくしたつもりなので、あとは観る人の感性に委ねます。


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上映会の入場券と受付スタッフ


去年の11月頃、山形で出会ったある観客から、「南三陸ではやらないんですか?」と何度も
メールをもらい(その方は今回の上映会を手伝ってくれました)、動き出した今回の南三陸町上映会。
思い立ってから短期間の間に、すぐさま南三陸町、教育委員会、観光協会の後援を取り付け、
宣伝のために動き回るなど忙しい日々が続きましたが、その準備も楽しい時間でした。
(ちなみに作品はチラシでは136分でしたが、どうしても引っかかる部分があり、
2013年の大晦日から2014年の元旦にかけて、134分として納得の行く形のものが生まれました。)

しかも、やることには決めたものの、その時点ではお手伝いさんが誰も決まっていない状態。
唯一ピーストゥリー・プロダクツのメンバーのHTさんも、いろいろなことが重なって忙しく、
直前まで参加できるか分からないという状態でした。しかし不思議な縁がつながって、
当日までにはちゃんと心強いスタッフのみんなに集まってもらうことができました(HTさんも)。

何より頼もしかったのは、スタッフのみんなが、僕の作品を気にってくれて(中にはそうでない人も
いると思いますが)、自発的に動いてくれたということです。だからこそ僕も頼みやすかったし、
いろいろ不安なことはあったけど、今回の上映会を心の底から楽しむことができました。
前日入りしたメンバーと車中で話した波伝谷のこと、映画制作のこと、上映会のあとの食事会、
「やっぱり映画は一人よりも仲間がいたほうが楽しい!」本当にそう感じることができました。
それもこれも、さまざまな葛藤を経てようやく完成させることができた、
自分の作品に対する信頼によるところが一番大きいのではないかと思っています。

2011年の12月にはじめて波伝谷で試写会を開いたときには、遠くは沖縄や福岡からも、
波伝谷にゆかりのボランティアが上映会開催のためにたくさん駆けつけてくれました。
しかし肝心の僕自身は、自分の作品に対して自信がありませんでした。
さまざまな疑問を残しながら終えたあの上映会は、その後の僕にたくさんの課題を与えました。
自分一人で映像を抱え込まず、共有すること。人に何と言われようと、自分の信念を貫くこと。
長い時間がかかりましたが、それはきっと必要な経験であり、時間だったのだと思います。

そんな僕は、今この映画を一人でも多くの人に観てもらいたくて仕方がありません!!
新宿駅の中心で(?)「どうか観て下さい!!」と叫びたいくらい、この気持ちは膨れ上がっています!
しかしながら、今回のような上映会は自分で何度も主催することはできません。
もし映画を観て下さった方の中から、あるいはこの映画の存在を知った方の中から、
自主上映会の開催など、ご協力をいただける方が現れてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。
一人でも多くの人に、この映画を届けられるよう、今後もみなさまの応援をよろしくお願いいたします!

                                       2014年1月25日(土) 我妻和樹


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上映会スタッフで記念撮影。写真には写っていませんが、この日は南三陸町で支援活動を続けている
ユナイテッド・アースさんからも3名のボランティアのご協力をいただきました。ちなみに前列左が僕、
真ん中がHTさんです。何か位置が逆のような気が・・・。また後ろのスクリーンは僕の自作です。


なお、上映会に関する記事はこちらからも読むことができます。

<南三陸町公式ブログ「南三陸なう」>
http://minamisanriku-now.blogspot.jp/2014/01/blog-post_16.html

<登米市発復興応援情報誌「Fortune 宮城」フェイスブック>
https://www.facebook.com/pages/Fortune-%E5%AE%AE%E5%9F%8E/227846287333978?ref=stream&hc_location=timeline

<宮城県復興応援ブログ「ココロプレス」>
http://kokoropress.blogspot.jp/2014/01/3.html

また、たまたま当日上映会にいらしてくれた朝日新聞社の記者の方の取材により、
作品の紹介記事が掲載されましたので、そのURLも張っておきます。
http://www.asahi.com/articles/ASG1W4VT1G1WUNHB00L.html

第15回:★『波伝谷に生きる人びと』南三陸町上映会当日ボランティア急募!!★

クリスマスも過ぎていよいよ今年も残り僅かとなりました。
何かとせわしない時期ですが、そんなときに皆さまにお願いがあります。

当会では、2014年の1月13日(月・祝)に、南三陸町の南三陸ポータルセンターにて、
震災前の南三陸のドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと―第1部―』の上映会を開催します。
映画には、2008年3月から2011年3月11日にかけての、南三陸町戸倉地区波伝谷(約80軒の漁村)
に生きる人びとの何気ない日常、漁業者たちの日々の仕事や地域の結びつきが描かれています。
上映会の詳細については前回のブログをご参照下さい。

<第14回:『波伝谷に生きる人びと―第1部―』南三陸町上映会開催に向けて>
http://peacetreeproducts.blog.fc2.com/blog-entry-14.html

さて、この上映会を開催するに当たり、当会では当日運営のボランティアを募集しております。
来年は震災からちょうど3年を迎えるので、今回の上映会が、南三陸町民の皆さんにとって、
震災前の故郷の姿、そしてこれから歩むべき道を再び見つめなおす機会になるよう、
なんとしてでも成功させたいと感じております。
以下の内容をよくお読みになった上で、お手伝いいただける方からのご連絡をお待ちしております。
みなさまのご理解・ご協力をよろしくお願い申し上げます。

ピーストゥリー・プロダクツ 我妻和樹


*** ボランティア募集の詳細 ***


〇ボランティアを必要とする日
2014年1月13日(月・祝)の朝8時半~夜8時半

〇ボランティアの活動場所
南三陸ポータルセンター(南三陸町志津川さんさん商店街隣)

〇ボランティアの業務内容
お客様の受付、入場券配布、会場案内、撤収作業など

〇ボランティアの条件
南三陸町周辺にお住まいで、当日現地までお車でお越しになれる方
主に接客がメインなので、日常のコミュニケーション能力に問題のない方

〇募集人数
約5名

〇当日スケジュール
8:30 南三陸ポータルセンター駐車場集合、ミーティング 
9:00 会場準備
9:30 1回目開場、受付、案内
10:00 1回目開会、上映
12:30 1回目終了、客出し
13:00 2回目開場、受付、案内
13:30 2回目開会、上映
16:00 2回目終了、客出し
16:30 3回目開場、受付、案内
17:00 3回目開会、上映
19:30 3回目終了、客出し、撤収作業
20:30 終了
21:00~22:00 食事会(自由参加)
※上映中は映画をご覧いただけます
※昼食代、上映後の食事会は主催者側で負担します

〇連絡先
我妻和樹(あがつまかずき)
peacetree_products@yahoo.co.jp


※おかげさまで募集していたボランティアが必要定員数に達しましたので
募集を締め切らせていただきます。ご協力ありがとうございました。
2014年1月8日 ピーストゥリー・プロダクツ 我妻和樹



CA3C02950001.jpg
さんさん商店街のフードコート内に設置した上映会のパネル(画面右)

Appendix

プロフィール

keyakikabuto

Author:keyakikabuto
■はじめまして、1985年宮城県白石市出身の映画作家の我妻和樹(あがつまかずき)と申します。
■主な長編作品に、南三陸の震災までの3年間の日常を描いたドキュメンタリー映画『波伝谷に生きる人びと』(PFFアワード2014日本映画ペンクラブ賞)、その姉妹編に当たる『光を求めて』、震災後の続編に当たる『願いと揺らぎ』(YIDFFインターナショナル・コンペティション2017入選)などがあります。
■現在新作『願いと揺らぎ』の劇場公開を鋭意準備中です。

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